お疲れ様です。
限定品という言葉は
なんとも言い換え難い魔力をもつ魅力的な言葉ですよね。
とくに万年筆業界ではことあるごとに
○○限定!だとか
○○本限定生産!
っていう限定品を作りたがります。
金や銀の粉末と漆を使った蒔絵(まきえ)を施した
美術品とまでいえる万年筆や
厳選された木材で作られた万年筆など
とにかく高価になりやすいのです。
今回紹介するLAMY(ラミー)は
毎年、限定色を発売しているのですが
大して高くないんです。
ほぼ元のモデルの定価とかわらないんです。
ぜひLAMYの魅力を余すことなく知ったうえで
ラミーデビューする前に知っておきたい5つの名品を紹介します!
早速表題の件ですが
ラミーといえばサファリ?
ラミーといえば万年筆ですが
なぜラミーが万年筆で有名なのかご存知でしょうか。
ラミーの本社があるドイツの近隣諸国では
えんぴつやボールペンよりも先に
万年筆を使う教育習慣があります。
そこで配られる筆記具がラミーのabcという万年筆なんです。
LAMY ラミー 万年筆 ペン先A abc レッド L10-A 両用式 コンバーター別売 正規輸入品
キャップには名前を書く場所があって
非情にかわいらしい子供用の万年筆です。
基本的に硬筆はインクの太さを変えることはできません。
鉛筆とシャーペンが良い例なのですが
基本的に真の表面積が増えない限りは
インクの太さはかわりません。
万年筆も硬筆に含まれるのですが
筆圧に応じて太さが書き変えられるので
ペンの扱いを覚えるには鉛筆よりも向いているのです。
筆圧がないとインクが出ず、
筆圧が強すぎるとインクが紙ににじんでしまったり
太すぎるなどとてもきれいな字を書ける状態にはなりません。
ラミー社のコンセプト
ラミー社では製品化するまでに5つの尺度をパスすることが規定されています。
・高い独自性
→ありきたりでなく、筆記具の可能性を追求したもの
・使い勝手のよさ
→・快適さと人間工学をと美しさを兼ね備えるもの
・伝える力
→各製品にターゲット層は存在するがシリーズ間で品質に差はなく価値と特徴に違いがあること
・ファミリー品質
→各製品で特徴や価値は違えど独自性、先進性、利便性をもち、ラミー社として同じメッセージをもつこと
・環境的要素
→デザインや技術はもちろん資源・エネルギー、環境を考慮してあること
それぞれの尺度に会社としてのメッセージが込められ
一貫性を持つようにデザインが施されています。
サファリシリーズしか知らない人からすると
「子供用の、安い万年筆のメーカー」としか知らないですが
今からご紹介する名品をしると、
コンテンポラリーなブランドというイメージに変わるでしょう。
私もコンセプトと、ほかの製品を知ってから
ブランドイメージが全く変わりました。
ということで紹介していきましょう!
LAMY safri サファリ
LAMY ラミー 万年筆 ペン先EF(極細字) サファリ レッド L16-EF 両用式 コンバーター別売 正規輸入品
冒頭でも紹介したように
ドイツの学生はえんぴつを握る前にサファリを覚えます。
軽くて丈夫な樹脂で作られています。
ペンの正しい握り方を覚えるためのペンなので
グリップ部分にくぼみを設けてあります。
使うのは子供のみならず仕事でも使うえるように
太めのワイヤークリップを採用し、デニムなど厚手な服にもしっかりホールドできます。
このクリップが大変かわいい。
色も豊富で定番カラーは7種類
ペン先(ニブ)の細さは極細、細字、中字、太字の4種類
海外ブランドなので極細が日本ブランドの細字にあたります。
日本ブランドの極細を知っていると細く感じません。笑
日本語で日記やメモをとるのであれば極細をおすすめします。
万年筆のほかにもローラーボールとボールペンとシャーペンのタイプもあります。
ちなみに今年2019年の限定カラーはパステルな3種類です。
限定色で毎年たのしめちゃう万年筆はなかなかないですから
愛用してるのがあっても、つい買い続けちゃうんですよね。
ぜひ詳細は過去記事をご覧ください。
LAMY AL-star アルスター
LAMY 【ラミー】 万年筆 アルスター L28OB オーシャンブルー ペン先 EF (極細字)
アルミ製のサファリです。
くぼみやワイヤークリップはそのまま
ボディをすこし太めにすることで
大人の手にもフィットしやすくしてあります。
アルミなだけあって、金属特有の光沢があり
見たことない色でも「あれは、アルスターだな。」って一目でわかります。
定番カラーは4色のはずですが…
現在公式HPではシルバーがなく
グラファイト(グレー)、オーシャンブルー、ディープパープルの3色展開のようです。
これもサファリと同じく
ペン先(ニブ)の細さは極細、細字、中字、太字の4種類
正直、太すぎて胸ポケットには入れておけないサイズです。
カバンのお供がちょうどいいです。
今年2019年の限定色はブロンズです
ペンに限らず、ブロンズの色のインクまで用意されています。
LAMY ラミー ボトルインク アルスター ブロンズ LT52BR 30ml 限定 正規輸入品
サファリとアルスターのコンバーター
ちょうど昨日買ってきました。
ラミーのコンバーターというと2種類あります。
赤と黒の2種類です。
赤い方はサファリ、アルスター専用。
黒い方はステュディオ、cp1,ダイアログ3というペン専用と記されています。
赤い方は黒い方のサファリ・アルスター用の改良版ともいわれています。
黒い方でもサファリ・アルスターに使えます。
口の大きさが異なる点と
透明感と留め具の違いがあります。
赤い方の側面に出っぱりがあります。
この出っぱりがサファリとアルスターにぴったりはまり、ロックされる仕組みになっています。
ラミーの万年筆を使っていて種類がわからければ黒色を。
サファリとアルスターを使っていれば赤色を
率先して買うことをお勧めします。
LAMY dialog 3 ダイアログ3
さてここから値段が跳ね上がります。
ラミーのイメージをひっくり返していきます。
今、佐藤がもっとも欲しい万年筆です。
ラミー LAMY ダイアログ3 万年筆 L74BK EF(極細字)
これが黒いコンバーターで紹介したダイアログ3です。
キャップがないタイプでペン本体をひねると
フタ開き、ペン先がニョロっと出てくるキャップレスタイプです。
定価が4万5000円…
暴論を吐くと、めちゃくちゃこだわらない限り
身の回り品は3万円以内で上等なスペックのモノが手に入ると思っている佐藤からすると
高い。けどかっこいい。
指紋が気になっちゃうけどピアノブラックが欲しい。
誤ってインクや汚れがボディについたら恥ずかしいけどピアノホワイトが欲しい。
色の名前にピアノってついてるんだもん。って不純な理由ですが
つやのある黒と白は高級感がえげつないんです。
この前、銀座伊東屋に遊びに行ったときに試し書きしてきました!
持った感想を率直にいえば、太いし重い。
日頃愛用しているのがウォーターマンのメトロポリタンという万年筆なんですが
珍しく細いボディの万年筆なんです。
その細くて軽いメトロポリタンに比べると
ずっしりしてます。
キャップレスタイプのあるあるネタですが
クリップの部分がペン先にあるので、握りやすくなっています。
とくにこのダイアログ3に関してはペン先を出しているときは
クリップがすこし沈み、何も挟めないように工夫されています。
ペン先を出したまま胸ポケットやカバンにしまってしまわないようにする工夫です。
このクリップのおかげで重さが安定感に変わるんです。
字を書くときに重心がしっかりと手にのって、安定した書き心地です。
ペン先は14金と少し堅めでしなりが少ないので
細かい文字も書きやすくバランスの取れた書き心地です。
まさしくモダンで、コンテンポラリーな文具で
これぞラミーの代名詞と言ってもいいんではないかと感じています。
いきなりネットでポチらず、ぜひ店頭で試し書きすることをおすすめします。
LAMY 2000
LAMY ラミー 万年筆 ペン先EF(極細字) 2000 L01-EF 吸入式 正規輸入品
40年以上もラミーの代名詞を飾ってきたのがこのラミー2000。
凹凸のない流線形が美しい。以上。
見た目のことはこれ以上いうとキリがないんですよね。
少しだけザラついたベルベットマット仕上げに
ツヤのあるプラチナコーティングのクリップ。
このツヤとマットの違いが……
って難しいことになってくるんです。
黒色の本体が有名ですが
公式HPだとプレミエステンレスという
シルバーのタイプだけの記載になっています。
LAMY ラミー 2000 プレミエステンレス 万年筆 L02-EF 〔正規輸入品〕
シルバーの方がツヤとマットの組み合わせがわかりやすいですね。
これらも先ほどのダイアログ3と同じで
定価4万5000円とお高いお品物になりますが
文具好きから見て、この2000とダイアログ3を使っている人見たら
つい声をかけたくなってしまうほど有名なペンです。
いかがでしたでしょうか!
後半2品目はえげつなかったですよね。
「ペンに4万5000円?!」って感じる方ばかりだと思いますが
文房好きからすると
「書を大切にしている方だな」と
金持ちアピールというより
佇まいが美しく見えます。
深い人生には良いペンと良いノートが欠かせないと
信じて止まない変態が紹介するラミーの名品4選でした。
この記事を読んで
「へぇーこんなものあるんだー。」
って感じましたら
ぜひSNSでシェアお願いします!
ブログのツイッターアカウントつくりました!
更新通知にもなりますので
ぜひフォローしてください!
泣いて喜びます。
今日はこの辺で!
コメント