ようやく全貌がわかる回。佐藤はただアンガージュマンしてるだけ。

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佐藤の奇行

お疲れ様です。

学生時代に靴屋でアルバイトしてたら、

海外限定のスニーカーが欲しくなって輸入業を始めたり、

時計屋でアルバイトしてたら

販売して終わりじゃない付加価値を加えたいと思い

カスタマイズ業を立ち上げ、

さまざまな商材での販売と店舗管理の経験から

人材育成とマネジメントがメインのコンサルティング業を立ち上げたり、

服飾系の教育機関に勤めた経験から

シェアアトリエを開業しようとしている佐藤です。

「結局のところ、君はなにがしたいの?」

って聞かれますが

さまざまなポイントでビジネスチャンスを感じては

実行しているだけです。

自分の好き嫌いにのみ従っているわけではありません。

自分が提供できる付加価値を常に増やしているだけです。

我ながら、この人生は誇らしいです。

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早速表題の件ですが

前述したような経験は

全て私の思うアンガージュマンなんです。

実存主義哲学を完成させたジャン=ポール・サルトルが

提唱した社会参画という意味の言葉です。

この概念は誤解されやすく、解釈もたくさんあるので

私が最もしっくりきた説明から紹介したいと思います。

実存主義とは

哲学って聞くと、

世の中の真理・構成要素は何か。

人生とは、生きるとは、死とは

といったような小難しいことばかり考えているものと

思われていますが

哲学には哲学史的に分けると

  • 合理主義哲学
  • 実存主義哲学
  • 構造主義哲学

大きくこれら3つに分けることができます。

今回紹介するアンガージュマンは

実存主義哲学の考え方であり、

みんな大好きニーチェは、この哲学に分類されます。

「いま、ここにいる私たちがどうしたら幸せになれるのか」

まるで人生攻略法のような

一筋の光を作った哲学なんです。

さてこれについて説明していきますね!

アンガージュマンとは

短く言うと、

「自分の他者性を主体的に引き受け、超えて、解放せよ」

という内容なのですが、要約文を理解するのは難しい。

ちゃんとプロセスを追っていきましょう。

今から説明するのは

「対他存在を対自存在が積極的に引き受け、超えていくこと」

ということです。

これをエヴァンゲリオンで説明すると

ゲンドウに「エヴァに乗れ」と言われたシンジくんは

言われたとおりにエヴァのパイロットとして

嫌々、または葛藤を抱きながら操縦し、

時にはストライキまで起こしますよね。

しかし、最後には

大切な人を自分の手で守る、救うために

エヴァに乗るという選択肢をしました。

これがアンガージュマンなんです。

対他存在とは

他人からの自分のイメージのこと。

他人が自分をどうみているのか

これが対他存在

シンジ君はネルフのみんなから

「選ばれしパイロット」であり

人類補完計画を遂行するのに欠かせない存在

という他人からのレッテルや期待や使命のようなものです。

ファッション業界でいうと、

美しい人間とは

  • 白い肌
  • 長い手足
  • ブロンドカラーの髪
  • 高い鼻

といったセオリーや〇〇すべきといた「べき論」がありますよね。

これが全モデルに対しての対他存在のようなものです。

これとは逆に、

対自存在とは

自分が自分をどう見ているか

これは皆さんが一度は考え、悩むアイデンティティに

近い存在ですね。

シンジ君はエヴァに乗ることにネガティブで

「なぜ僕が乗らなきゃいけないんだ」

「人から言われたことを、言われた通りやればいいんでしょ?」

「別に自分の替わりなんていくらでもいる」

といった自分が自分に対して思っている評価に近いものです。

対他存在を対自存在が超えるとは。。

他人からのレッテルなどを受け入れながら

それ以上の価値を見出していくことだと考えています。

エヴァンゲリオンの話に戻りますが

シンジ君は最後の使徒に取り込まれてしまった

綾波レイを助けるために、自らエヴァンゲリオンに乗りましたよね。

ゲンドウに

「僕はエヴァンゲリオン初号機のパイロット、碇シンジです。」

って名乗り、

ネルフのみんなから「エヴァに乗って世界を救ってほしい」という期待に対して

シンジ君自身が

「自分がどうなったっていい。せめて綾波だけは救う」

という目的をもってエヴァに乗るあのシーンが

アンガージュマンなんです。

「他人と同じ方向性を歩みながらも、自分の目標とは別にある」ことなんです。

他人がもつ自分へのイメージの中で、主体性を確立することです。

モデルの例でいうと、

白人でブロンドヘアの手足が長く、鼻が高いモデル像に対して

日本人や黒色人種にしか表現できない美しさを、世界に見せつけるといったような

独自路線を歩むことがアンガージュマンです。

これは黒人公民権運動などが代表例として挙げられ、

「政治参画」と簡単に訳されがちなのですが

個人にこれを当てはめると

芸術活動も立派なアンガージュマンなんです。

個人が搾取されすぎている現代

「資本主義では労働者は搾取されている」と言いますが

これはお金の問題だけじゃないんです。

当たり前ですが

労働者が作った製品はもちろん資本家または企業のものですよね。

労働者が生み出した利益も、

生み出した労働者に還元される前に、株主に還元されます。

労働者はお金はもちろん、労働によって生み出されたものからも搾取され続けるんです。

これをアンガージュマンすると

労働者は労働に対して主体性を持つことができます。

より良い製品やサービスをつくることを

自分の志のもとで追及をすることができますよね。

これが企業からの独立です。

例えば、任せられているタスクがあって、

人力で数時間かかることを

アルゴリズムまたはプログラム化することで、自動化するとします。

このツールを会社に対して特許として、売りつけるような感じです。

会社であなたに任された仕事は

その仕事を終わらせることなので

どんな方法であれ、終わせれればいいんです。

しかし、それをパッケージ化して

「人手を割かずとも、仕事を終わらせられるツール」として

企業があなたに任していることと

自分がそれを自動化することは

同じ方向性を向いていて、自分ならではの存在を確立していますよね。

アンガージュマンしてますよね。

これをただただ私は実行しているだけなんです。

さてここでこの記事の冒頭に戻りましょう。

佐藤的アンガージュマン

靴屋でアルバイトすることで

お客様のニーズや響くポイントをとらえて

日本にないモデルを海外から輸入して販売する。

かっこいいスニーカーを求めている人は

「人とかぶらないこと」を求めていることが多く

日本未発売という良さを打ち出すことで

ニッチな人に、定価や相場を気にせずに販売することができます

当時2012年はatomosやSNKR DUNKなどもまだ有名ではなく

「海外の高いスニーカーをわざわざ買うなんて」という風潮がありました。

そこでターゲットを絞って、独自性を保てていました。

 

腕時計の事業なんてわかりやすいですよね。

時計の販売中に

「この文字盤の色で、この針の色の組み合わせはないの?」

って聞かれることがあったので

「2つとも買って、中身入れ替えればいいだけじゃん」って気づいて

パーツを入れ替えるという→オリジナルの時計を組み立てる

という考えにたどり着きました。

どれも、販売という労働に、主体性を付け加えたものですよね。

これをどの業界でも、どんな雇用形態でも行っているだけなんです。そして

シェアアトリエについて

ファッションで物販をするには、オリジナル、仕入れ品とわず

何かしらの強みがなければ食っていけないでしょう。

自分のブランドを持ちたいのであれば

オリジナルアイテムが必要であり

  • デザインだけして外注で作ってもらうのか
  • 既製品にプリント内容だけ決める(PaintoryやSUZURI)
  • 自分でデザインして制作も行う(SPA)

といった方法がありますが

いずれにしろ、作れるまたは製法を知っている必要があります。

外注など、他人に作ってもらうのは費用が高額になりがちです。

せめてサンプルだけでも自分で作ったり

パターン(型)だけでも自分で用意して仕様書にするなど

立ち上げ当初は自分でやらないと

それだけ、損失のリスクが高まります。

リスクを抑えて起業する、スモールスタートには

まず自分の知識や技術が必要不可欠だと感じてます。

それを始めるにも、前々回の記事で説明したように

何十万円もの設備や機械を用意する必要があったりします。

そういった準備が整っているところで

サンプルだけでも作れれば

もしくは技術を磨くことができれば

自分のブランド、またはオリジナルアイテムを用意することの敷居が

めちゃくちゃ低くなりますよね。

習得するにもお金と時間がかかる上に

資金や設備を準備するにも時間がかかる。

この不都合を解消できるのがシェアアトリエなんです。

ぜひ皆様からのご支援、ご協力お待ちしております。

いかがでしたでしょうか。

アンガージュマン、超魅力的でしょ?

そして、こんな風に考えて、働いている人

周りにそういないでしょ。

私もあまりあったことないです。

いたとしても、言語化できていなかったり

そもそも意識してなかったりと

表面化することが少ない事象です。

これは苫米地博士のいう、「ゲシュタルトをつくること」にも通ずると考えています。

前提知識がないと端的にわかりやすく説明することができないんですよね。

【哲学解説】”20世紀最大の知の巨人” サルトルの思想を解説します【実存主義哲学の完成者】

このアンガージュマンの解説と内容はyoutubeで公開されている内容ですから

詳しく知りたい方はぜひご参照ください。

次はニーチェの超人思想にでも触れてみようかな!

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