お疲れ様です、ご無沙汰しております。
色々と大変な日々を過ごしております佐藤でございます。
このタイミングで大変なのは佐藤だけじゃないっか。
最近、転職をしまして
激動のコロナショックを自ら激動させる事で
乗り越えようという荒技に挑んでおります。
そんな妙な生き方をし、このブログにも時計の改造という
妙な趣味をまとめている訳ですが
なんとベゼルとベゼルインサートの交換という
初歩中の初歩を記事にしていないことに気づき
不覚でございます。
ということで
早速表題の件ですが
これカッコよくないですか?
もう見ればわかりますよね。
SEIKO SKX007 通称:ブラックボーイ を黒青のベゼルインサートに変えました!
普通は存在し得ない色なので、とても新鮮です。
わりと気にっていたのですが
近日、販売予定です。お楽しみに。
今日はこのベゼルインサートの交換の仕方
のついでに
ベゼルの交換方法をご紹介します!
使う工具
- 交換用ベゼルインサート
- 交換したい時計
- 両面テープ(ベゼルインサートに付属することが多い)
- 裏蓋オープナー
- ピンセット
- マイナスドライバー
これらが必要です。
交換用のベゼルインサートやベゼルは
メルカリやDLW WATCHなどで社外パーツを仕入れます。
売っているサイトについては
過去記事の『SEKO MODとは』に記してあります。
ご参照ください。
交換手順
ベゼルを取り外す
まずベゼルを取り外しますが
なかなか力技です。
このベゼルとケースの間の赤いラインに
裏蓋オープナーを差し込みます。
傷つかないように
オープナー側にセロハンテープを貼っておくのもいいでしょう。
セリートやメガネ拭きなどの布ですと分厚すぎて外しにくいです。
どうしても入らない場合は
食い込ませるところをしっかりと固定し
ハンマーなどで裏蓋を開けるように差し込んでください。
するとこんな具合に差し込まれます。
なんだか違和感がすごいですよね。
横からみたときの少し隙間にマイナスドライバーを差し込みます。
このマイナスドライバーが細すぎるとケースに傷がつく上に
ドライバーが曲がってしまうことがありますので
刃先の大きさや厚みにご注意ください。
このマイナスドライバーでてこの原理を用いて
一周歪ませていくとこんな感じで浮いて来て、ぽろっと外れます。
逆回転ベゼル用のツメ
ベゼルが取れましたら逆回転ベゼル用のツメ(正式名称知らん)を外します。
このパーツの上部分のツメがベゼル裏側の窪みにハマることで
回転方向を制限している訳です。
曲げてしまわないように気をつけましょう。
ベゼルの解体
ベゼルを外すことができたら
次はベゼルからパッキンとベゼルインサートを外します。
まずパッキンから外します。
ピンセットの先端でパッキンを傷つけないように気をつけてください。
このパッキンが回転ベゼルの動きを滑らかにしてくれます。
用意があれば電池交換のときに使うシリコン塗布器でメンテナンスしてください。
次はベゼルインサートを剥がします。
実はベゼルとベゼルインサートは
純正の状態でも両面テープでくっついているだけなのです。
ベゼルとベゼルインサートの間に裏蓋オープナーを差し込みを、剥がします。
このときにベゼルインサートに対して
なるべく水平に差し込んでください。
角度をつけてしまうと
ベゼルインサートが傷つき(多少は仕方ないが…)
劣化が酷いと割れることもあります。
(ちなみに、純正のベゼルインサートはメルカリで2000くらいで売れます。)
やさしく、グリグリとベゼルとベゼルインサートを剥がしていくと
刃が突き抜けます。こうなったら一周同じことの繰り返しです。
しかし12字位置は気をつけてください。
蓄光の石をなくしたり、割ってしまうこともあります。
このように両パーツとも両面テープで汚れてます。
アルコールなどの溶剤と爪楊枝を使って綺麗に剥がしましょう。
溶剤を使う際はベゼルインサートに変色の恐れがないか
確認してください。
ここまで進むと
こんな状態になります。
パーツを並べると
『あ、おれ改造してるわ〜』って実感しますよね。
さてここで折り返しです。
パッキンの装着
あとは同じことやるだけでしょ?って思わないで下さい。
解体とは少しだけ手順が異なります。
まずパッキンだけをベゼルに戻します。
このときに先走ってベゼルインサートをつけないでください。
回転ベゼル用のツメを取り付ける
下側の脚は2箇所ありますがどちらにどの脚を入れても問題ありません。
ベゼルをケースに嵌め込む
まだベゼルインサートは貼りません。
ベゼルのどの位置が60分位置になるか、分からないからです。
まずベゼルを取り付けます。
素手でこれを嵌め込むのは無理でしょう。
変に力が加わると風防(ガラス)が割れてしまいます。
平坦な椅子や机でベゼルにケースを押し付けるように置いて、
体重を徐々にかけていってください。
裏蓋閉め器がある方は
ベゼルの凹みに合うサイズのカップを敷いて
取り付けてください。
すると無垢な状態のブラックボーイがお見えです。
なんか可愛いですよね。
ブラックボーイ 童貞バージョンって感じ。
両面テープの切り取り
やっと皆さんお待ちかねのベゼルインサート取り付けです!
まずベゼルインサートを取り寄せたときに付属している両面テープを加工します。
このようにカッターで内輪を先に切っておきます。
出品者によるのですが
薄く切れ込みを入れてるだけで
剥離紙から、うまく剥がれないこともあります。
リングの幅は1.3mmなので
油断するとテープ同士がくっついてしまいます。
先に切って取っておきましょう。
それでもミスってしまっても問題ないです。
佐藤はちゃんと直径測っておきましたから!
円切りカッターがあれば大丈夫です!
内径34.5mm. 外径37.8mm
このサイズで両面テープを切り取れば代用できます。
この直径を測るとき、はじめて
高校数学の円周角を学んだ意味があったと感じました。
この切りとった両面テープをベゼルに貼ります。
これもなんか可愛いですよね。
しっかりとベゼルに両面テープが張り付いてるか確認してください。
剥離紙を剥がすときにもテープが台無しになる恐れがあります。
しっかりと張り付いていることを確認した上で
剥離紙を剥がしましょう。
ここでベゼルインサートの12時位置と
文字盤の12字位置を合わせてベゼルにはめ込んでください。
これが最初にベゼルインサートを貼り付けない理由です。
そしたら
ベゼルインサート交換完了です!
ベゼルインサート貼り付ける時、緊張で手が震えましたが
なんとか合わせられました!
作例①
青黒のGMTベゼルはしばしば『バットマン』という別名がつきます。
大概の場合ジュビリーベルトが選ばれがちですが今回はオイスターベルトで仕上げました。
詳しくは↓https://bitethecane.theshop.jp/items/33285023
いかがでしたでしょうか!
ムーブメント交換に比べると意外にも超簡単です。
慣れると10分くらいでできます。
その日の気分によってバンドを変える勢いで
ベゼルの交換もできたら贅沢ですよね。
文字盤の色によって合うベゼルインサートの色や雰囲気もありますので
ブラックボーイもネイビーボーイもオレンジボーイも欲しくなってしまいます!
ぜひ皆さん挑戦してみてください!
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日本でこのseikomodsをより多くの人に知ってもらい、
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を体現したいと考えています。
機能やブランドといった価値観ではなく
“Fit Me”の追及をしたいと考えています。
今後クラウドファンディングにも参加する予定ですが
まずはその原資金の出資者を募集しています!
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今日はこの辺で!
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