お疲れ様です。
大航海時代って科学も法律も中途半端に確立されていたので
当時の裁判記録や俗説なんかを調べてみると面白いものです。
まぁ和訳されているものは極わずかですが。
しかも英語の文献もなかなか読みづらく、
私も正確に読めている自信はありません。
早速表題の件ですが
【正誤問題】
日付変更線を西から東へ超えると、前日の日付となる。
解答:正
簡単に解説
この問題は前回説明した自転と経線を理解していると
簡単に解けます。
この問題を図示するとこうなります。
日本とニューヨークの時差について考えて見ましょう。
前回説明したように各国の時差はイギリスのグリニッジを通る
本初子午線から15度隔てるごとに1時間の時差が生まれます。
日本は東経135度にあるので+9時間早い(UTC+9)です。
ニューヨークは西経90度に標準時間を合わせているので-4時間遅い(UTC-4)です。
つまり日本から見た時差は
日本からイギリスまでが9時間差、
イギリスからアメリカまでが4時間差なので
合計13時間差になります。
時差を考える際、ニューヨークはイギリスよりも時間が遅いので
日本の13時間前がニューヨークの現地時間です。
日本が夜の23時のとき、ニューヨークは朝の10時というわけです。
これと同様に、
日本が4月2日昼の12時には
ニューヨークは4月1日の23時です。
日付が変わります。抽象的に考えると
イギリスは日本よりも9時間遅い→-9時間
ニューヨークはイギリスよりも4時間遅い→-4時間
この2つを足すと
-9+(-4)=-13なので
ニューヨークは日本よりも13時間遅いことになります。
つまり日付がズレる可能性があるわけです。
詳しく説明
日付変更線とは
日付変更線は人間が勝手に考えた理論上の線です。
ごっつテキトーに大陸を書きましたのでご容赦ください。
日付変更線は東経180度西経180度が重なる場所、
つまりイギリスの反対側を指す線です。
日付変更線はUTC+12とUTC-12が重なるので
24時間の歪みが発生します。
これが日付の違いです。
日付変更線を東から西へ超えると日付は戻ります。
本初子午線より東側はイギリスも時間が進み(+)ので
イギリスよりも早く次の日を迎えます。
日本(UTC+9)が4月1日23時59分のとき、
イギリス(UTC)は4月1日14時59分です。
<1分後>日本は4月2日0時を迎えますが、
イギリスはまだ4月1日15時です。
逆に本初子午線より西側はイギリスよりも時間が遅れる(-)ので
イギリスよりも後に次の日を迎えます。
ニューヨーク(UTC-4)が4月1日23時59分のとき、
イギリスは既に4月2日3時59分です。
<1分後>
ニューヨークは4月2日0時を迎えますが
イギリスでは4月2日4時を迎える。
言い換えると
イギリスが4月1日23時59分のとき
ニューヨークは4月1日19時59分です。
<1分後>
イギリスでは4月2日0時を迎えますが
ニューヨ-クでは4月1日20時を迎えます。
このように
・イギリスから東側の遠いほど日付を超えるのが早く、
・イギリスから西側に遠いほど日付を超えるのが遅くなります。
このギャップを埋めるのが日付変更線の役割です。
日付変更線がいびつな理由
国内で日付が違うと厄介だからです。
南太平洋にあるキリバスという国は
1995年までは東経180度(西経180度)線にならって
国の真ん中に日付変更線が通るのを許していました。
1歩あるけば日付が変わるなら
西から東へと日付変更線をまたげば1日が1分で終わってしまうことも考えられます。
こういった不合理に対応するため、
日付変更線は領土・領海をまたがない海の上を通るように定められています。
時間の概念の都合を合わせるために作られた概念に過ぎないので
直線である必要もないんです。
いかがでしたでしょうか!
過去問を順に答えているだけなのに
まさかの前回と知識が必要な関連問題でしたね。
今回のポイントは
・地球は球体でであることを考慮する
・時差はイギリス経由の時間差で考える
・日付変更線は本初子午線と間逆の東経180度・西経180度の線を基本に考える。
ぐらいですかね。
この記事を読んで
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