お疲れさまです。 時計修理技能士の問題を深掘りしていると
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- 工学
- 物理学
- 世界史
義務教育の恩恵を今になって噛み締めております。
これらの知識をフル活用されてることが多いです。 過去記事の記事で説明したエジプトの日時計の説明なんて小学校の理科の内容ですからね。
早速表題の件ですが
問い
労働安全衛生関係法令によれば、精密な作業をする場合の照度基準の最低は、300ルクスと規定されている。
解答:正
簡単な説明
精密な作業をする場合の照度基準の最低は労働安全衛生法604条にて定められている。
詳しい説明
明るさの単位について
照明の明るさに関する単位は主に3種類あります。
- ルーメン
- カンデラ
- ルクス
この順番で覚えておくと図で説明する時に便利です。
ルーメンは光源の強さを表し、ライトの種類や電力によって異なります。
ルクスは照らされた場所の明るさを表します。
照らされるモノが照明器具から遠ければ遠いほど光の強さが弱まり、
逆に近ければ近いほど強い光を受けることは
想像しやすいですね。
カンデラはルクスと距離の関係から導き出される数値です。
カンデラ(cd)=ルクス(lx)×距離(m)×距離(m)と表されます。
車検では25m地点で測ったときの明るさを測ることで灯具の性能を確認します。
時計の修理など精密な作業をする際は手元の明るさが大切なのでルクスを参考にする必要があります。
労働安全衛生法とは
この法律はの目的は
この労働安全衛生規則方の第3編 第4章 最高及び照明は作業場所の最低照度を規定しています。
「職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進する」とされています。
- 粗な作業では70ルクス以上
- 普通の作業では150ルクス以上
- 精密な作業では300ルクス以上
と規定されています。
これを下回る作業環境では
明るさ不足による眼精疲労や視力の低下を引き起こし
作業ミスや安全性の低下につながるため
罰則の対象になります。
JIS照明基準
先ほどの労働安全衛生法では最低照度を定めたもので
最適な明るさではないんです。
この明るさの目安となるのがJIS照明基準です。
JIS照明基準では0〜2000ルクスまでを
事務所や工場、学校や商業施設など
施設別で推奨照度をさだめています。
時計の修理はおそらく工場での作業に分類され
非常に精密な視作業に値しますので1500ルクスが好ましいとされています。
集中力と色温度の関係
照明は明るさだけの問題ではなく、色温度も大きく関係します。
単ケルビンという単位がローソクのような暖かい色から
晴天の空のような寒色までを表します。
真っ白で青みがかった寒色系の照明は集中しやすい反面、疲れやすくなります。
黄色系の白熱電球のような暖色系の照明はリラックス効果が流反面、
眠気を感じやすく集中が途切れやすくなります。
千葉大学の研究では、10分の短時間の作業でもっとも集中力が高まったのは寒色が強めの7000Kでした。
この色温度を調節することを調光といいます。
調光機能付きのデスクスタンドを用意しておくと
作業内容に合わせた照度、集中力で作業できるのでおすすめです。
TaoTronics デスクライトLED電気スタンド段階調光5段階調色
いかがでしたでしょうか!
今日のまとめ
- 労働安全衛生法では最低照度が定められている
- 現実的な推奨照度はJIS標準を参照した方がいい。
- ルクスは作業面の明るさを表す。
時計の勉強は様々な物理現象の組み合わせなので
さまざまな単位が出てきます。
その単位一つ一つの定義や仕組みや違いを知っていくと
気になることがどんどん増えて行きます。
本当にキリがないですが、これこそ生涯学習でしょうか。
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