自分で時計のインデックスを取り付けてみた。クロノグラフのムーブメント取り出し方

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佐藤の奇行

お疲れ様です。

Twitterに注力しすぎて

ブログが疎かになる

本末転倒野郎な佐藤です。

はい、わりとバカです。

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早速表題の件ですが

腕時計を思いっきり壁などにぶつけたり

落としてしまった経験ありませんか?

やりがちですよね。

・本体にキズがついてないか
・色がハゲテしまってないか
・ガラス部分が割れてないか

この3つは確認する方多いですが

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よく見るとわかるのですが

ぱっと見た感じではわからないですよね。

img_2790

インデックスの外れは見落としやすいんです。

なので今日は、自分でインデックス取り付ける方法を紹介します。

外れたインデックスを放置すると…

文字盤のキズ、インデックス外れが連鎖する

基本的に文字盤は何も触れないようにしてあります。

インデックスが外れると文字盤上をあそび、

他のインデックスに衝撃を与え、取れやすくしたり、

インデックスの角で文字盤を引っかいてしまう恐れがあります。

とくに怖いのは足付きインデックスです。

インデックスの接着には足付きと貼付けの2種類があります。

足ハメは今回紹介するパターンです。

img_2786

このようにインデックスの裏側に足がついていて、

文字盤の穴にはめ込みます。

この足が文字盤を引っかき、塗装を剥がしてしまうことも考えられます。

歯車に負荷がかかる

インデックスが外れたまま放置すると

針と針のあいだで引っかかってしまいます。

ムーブメントは針を動かそうとするので

中の歯車に負荷がかかり、寿命を早めてしまいかねません。

以上のことが考えられるのでインデックスが外れたら

早めに直しましょう。



修理開始!

開封

まず裏ふたとスペーサー(ムーブメント押さえ)をはずします。

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今回はこじ開け式でした。

傷つけないよう、気をつけてください。

巻き芯を抜く

見てのとおり、ムーブメントと外側への繋がりは

巻き芯(リューズと)とクロノグラフのスイッチです。

重力に強い高級時計じゃない限りは、

クロノグラフのスイッチは抜かなくて大丈夫です。

というか抜けません。

巻き芯を抜くにはオシドリを押すのですが…

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ありました!思いっきりPUSHって書いてありますね。

これに間違いないでしょう。

ピンセットでこの穴を刺しながら、リューズを引っ張りましょう。

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ちなみに、ムーブメントの品番を見る機会も少ないので

ついで控えておくといいですよ。

電池切れて、電池買いに行くときにわざわざ裏ふたを開けなくて済みます。

ムーブメントを取り出す。

このように、クロノグラフのスイッチが

内側に飛び出しているような構造なので

9時位置からピンセットでつまみ、

ムーブメントごと傾けて、避けて取り出しましょう。

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ムーブメントを取り出したら

ケースの中にはインデックスが残りますよね。

もしインデックスが針に引っかかってたら

無理に取ると針を歪ませたりしかねません。

もういちど、巻き芯をムーブメントに指し

針を逆まわしして取り除いてください。

接着剤をつける

インデックスを取り出したら、次は接着剤を塗ります。

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今回使う接着剤はエポキシ系接着剤のクリア色です。

粘り気が強いので、塗りにくいですが

薄く塗ればはみ出にくく、強力なので便利です。

インデックスに接着剤をつける方法は2種類あるようです。

・文字盤とインデックスの接触面に接着剤をつける
・文字盤の裏側からインデックスの足と文字盤裏側に接着剤をつける

接触面に接着剤をつけると

・接着剤が文字盤にはみ出したら取り除くのが難しい
・塗装方法によっては変色しかねない

文字盤裏側から足と文字盤をくっつけると

・立体的に接着剤で固定するのは難しい
・固まった接着剤がムーブメント内部に絡まる可能性がある

自分で時計を直すのはリスクとの戦いでしかないないです。

今後正規の修理を受けられなくなる可能性が高く、

修理受け付けてくれても新品入れ替えで高額になる可能性が高いからです。

リスクを踏まえたうえで修理してください。

私はインデックスの文字盤との接着面に塗ります。

img_2786

エポキシ系の接着剤は水滴のように大きい塊で出やすいので

爪楊枝で崩しながらインデックスに

うすーーーーく

伸ばしてください。

基本的にインデックスの表側は触れてはいけません。

手で触ると手垢や塩がつき、長期的な変色につながります。

ピンセットでつまむ際も、インデックスの側面を繊細につまみ上げてください。

組立

インデックスを取り付けたら解体の逆再生をするだけです。

ムーブメントを入れ込み
巻き芯をさし
ムーブメント押さえをはめ、
裏ふたをしめてください。
(ごめんなさい、この部分の写真を撮り忘れました。)

いかがでしたでしょうか!

おさらいするならば、

・DIYで時計を直すのはリスクとの戦いでしかない
・文字盤とインデックスの表面は超繊細
・接着剤の成分や文字盤の着色方法、によっては変色する

お店で修理を依頼すると

非正規だとインデックス1つ当たり2~3000円

正規だと5~6000円するイメージですね。

正規修理だとブランドにもよるので概算を聞いてみるといいですよ。

今後プロに修理を受けてもらえないリスクをとってまで

安上がりに収めたいかっていう部分が要ですよね。

15000円くらいまでの時計なら自分で修理しちゃおうかなって感じですね。

ご判断はお任せします。



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今日はこの辺で!

コメント

  1. 管理人佐藤 より:

    鈴木さま

    6/14にお問い合わせいただきました鈴木さま
    メールアドレスが間違っていたようで
    返信がでしませんでしたので
    コメント欄にてお返事失礼します。

    ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

    運営者の佐藤です。

    まず巻き芯(リューズ)を抜く作業に関して

    Pushと書いてある凹みに

    押して沈んだ感覚がなければ

    リューズを引いた各段階ごとに押してみてください。

    リューズと輪列の噛み合いを解放する部品を

    オシドリと呼ぶのですが

    このオシドリには立体的な遊びがあるので

    基本的地は押したら押し返されるような感覚があります。

    もし可能であれば画像を送っていただけると

    オシドリの位置など正確にお答えできるかと思います。

    2つ目に、今回ご相談頂いている時計はおそらくクォーツのクロノグラフの時計だと思うのですが

    クォーツは針を動かす力が機械式に比べて弱いので

    蓄光塗料を塗ったあとの重量では針が動かない可能性があります。

    私も実験した訳ではないのでわかりません。

    最悪動かなくなっても、

    中古で同じシリーズを買って

    針付け替えれば大丈夫です。

    ぜひ再度ご相談、結果のご報告いただけると嬉しいです!
    その際はメールアドレスをお間違いなくお願いします!

    よろしくお願いします。

    佐藤