お疲れ様です。
最近、また時計熱が高まっております。
今回は時計本体にではなく、
時計修理の技術の方で高まってます。
ロルバーンのレポート用紙も買ったことだし
どんどん勉強しようと思っていた矢先のことでした。
SEIKO 5 SPORTSのリローンチや
かの有名なブラックボーイの高騰
お気に入りのセイコームーブメント単体が手に入ってしまった
など個人的に大きな事件が多発し
本来の勉強とすこし脱線している今日この頃です。
とくにブラックボーイの値上がりが著しいので
安く手に入るうちに海外製のものでもいいから……
買ってしまいました。
今日はもともと持ってた日本製と海外製を徹底比較します!
早速表題の件ですが
今日紹介するセイコーの時計には
海外製と日本製の大きく分けて2種類が存在します。
日本製も海外性もどちらも、
同じメーカーの同じ品質検査を受けている(はず)なので
精度は変わりません。そうなんです。
品質はね。
実はパーツには細かい違いが3つほどありましたので
ご紹介します!
・MADE IN JAPANの印字
・石数の表記
・ベゼルの凸部分
・曜日の言語
なんとか3つ見つかりました。笑
ブラックボーイとは
日本が誇る時計のリーディングカンパニー
セイコーが海外向け商品として生産している
SKX007という品番です。
最近、値上がりが半端じゃない品番です。
ブラックボーイにはSEIKO 5とは書かれていませんが
セイコー5シリーズなんです。
ダイバーウォッチならではのポイント(丸い)インデックス。
夜光塗料が塗られており、強い光に当ててからみると
「これが蓄光?!」ってくらい光ります。
ムーブメントには7S26が搭載されいます。
・1秒間に6振動=1時間に21600振動
・21石
・3針
・セコンドハックなし(時間調整時に秒針が止まらない)
・精度は-20秒~+40秒
私のブログでは何度か紹介されている時計です。
日本製はバンドがラバーのタイプのみ生産されています。
セイコー SEIKO ダイバー 腕時計 ブラックボーイ SKX007J1 [並行輸入品]
海外製は、先ほどのラバーバンドに加え、
[セイコーimport]SEIKO 腕時計 逆輸入 海外モデル ブラック SKX007KD メンズ
5連のステンレスバンドもあるんです。
このバンドがメタルバンドのわりに
ゆるくて、横方向にもしなるから
結構気持ちがいいんです。
このバンドが最初っから日本製についてこないのが憎い。
なぜ値上がってるのか
日本でSEIKO 5 SPORTSが再び展開されたのが原因との噂があります。
じつはセイコーマニアの中では
日本でのSEIKO 5 SPORTSがリローンチされるという情報が出る前から
日本製のブラックボーイの生産量が減って値上がるとの噂が出回ってました。
値上がると言っても、海外でしか流通されていない時計を
日本に逆輸入するため仕入れと販売の時間差が生じ、
値上がるタイミングがはっきりしませんでした。
なぜ日本製のブラックボーイの生産量が減らされたのか。
勘のいい方だとわかりますよね。
この新しい日本のSEIKO 5 SPORTSが日本製だからです。
[セイコー]SEIKO 5 SPORTS 自動巻き メカニカル 流通限定モデル 腕時計 メンズ セイコーファイブ ストリート Street SBSA025
写真を見てわかるように
ブラックボーイはこの新しいSEIKO 5 SPORTSの元モデルなんです。
SEIKOの工場を見たことないので何とも言えませんが
工場の生産工程に隙間があれば、売れる時計を作るはずなので
基本的に工場は少し余力を残してフル活動させます。
とくに逆回転防止ベゼル付きのケースと
回転ベゼルを用意しようとすると
似た構造の時計の生産数を減らして
工程数を調節します。
メーカー勤務をしていた私の予想だと、
国内工場で
プレサージュシリーズで使っている4Rシリーズのムーブメントを流用し、
日本製のボーイシリーズの生産過程を応用しているのだと思います。
考えればそのままですよね。
ブラックボーイをはじめとするボーイシリーズは海外でも生産があり、
海外市場向けの工場は今まで通り活動させてるので
日本製、海外製問わずボーイシリーズの絶対数が下がります。
とくに日本製ブラックボーイをはじめとするボーイシリーズが品薄になる上に
もともと日本円での値段が定まっていないのもあり、
逆輸入を行う会社は入荷も難しくなることが予想するので
値上がりやすくなったのでしょう。
詳しくは
不思議なことに海外製のボーイシリーズも値上がってるんです。
一部ではボーイシリーズが生産されなくなるとも噂されていました。
日本製が少なくなっているので
ボーイシリーズ全体の生産数が少なくなっているので
稀少性が出てくるのはわかりやすいです。
その便乗値上げか、転売が相次ぎ、仲介業者が増えたのか
楽天では海外製と日本製の値段がそんなに変わらなかった時もありました。
そんな状況の中、値上がりがひどくないうちに
改造用のブラックボーイを仕入れておきたいと思い、購入を決意しました。
日本製のブラックボーイをわざわざ解体するのは
なんとなくもったいないですからね。
日本製の方が良い?!
「時計は日本製じゃないと!!」
なんてよく聞きますよね。
確かに日本製の時計の方が価格が高いことも多いし
中国製だとなんだか少し不安。
わからなくもありません。
アパレルの世界だと、
どんな作業台の上に生地を置き、
どんな状態のミシンで縫い、
どんな衛生環境で作業を行っているのかわからないから
海外製の服は新品でも洗ってから着た方がいい。
なんて言われたりもします。
こういった環境面を時計に置き換えて考えると
湿度や空気中のちりなどはムーブメントにどれほどの影響を及ぼすか
測り知れません。影響ないかもしれませんし、
長年使っていると違いが出てくるかもしれません。
その上、長年使っていて故障すると、さまざまな要因が考えられます。
使用中の衝撃や、保管環境、それこそ生産環境や
修理歴、修理環境など思いつくだけでも、いくらでも考えられます。
時計は精密機械なので、原因の追求もほぼ不可能です。
なので出荷前の時計自体の精度や、品質検査くらいしか
同じ条件で測れることがないので
品質に関しては日本製も海外性も大差ないといえます。
見た目の違い
MADE IN JAPANの印字
6時位置のインデックスと目盛りの間にムーブメントやケースの番号が書いてあります。
石数の表記
ものすごく微妙な差なのですが
日本製には文字盤の6時位置のインデックスの上に
DIVER’S 200m 21jewelsと表記があります。
海外製はDIVER’S 200mのみの表記です。
どちらも21石には違いないのですが
なぜか日本製のみ文字盤に表記があるのです。
ベゼルの凸部分
微妙にベゼルの側面のギザギザが異なるのわかりますでしょうか。
日本製のほうがベゼルのギザギザの先端が長くが滑らかで
海外製のほうがベゼルのギザギザの先端が点に近く、鋭いんです。
曜日の言語
SEIKO5で用いられている時計のほとんどは
曜日が2か国語表記になっています。
両方とも英語は共通なのですが
問題は第2言語の方です。
日本製の方はアラビア語です。
海外製の方はスペイン語です。
イスラム教の国では金曜日と日曜日が休日なので赤文字で記載されている。
ちなみに土曜日は平日扱い。
いかがでしたでしょうか!
・MADE IN JAPANの印字
・石数の表記
・ベゼルの凸部分
以上3つの違いがありました。
おそらく、日本製の方には
ムーブメントにもMADE IN JAPANと刻印があるはずなので
4つ大きな違いがあると思いますが
開けてみないとわからない点はなくても一緒!笑
ちなみに個体番号もさらしておきます。
日本製が2017年7月生産の1756番です。
海外性が2019年6月生産の7307番です。
海外性は割りと新しいの買ったんだですね。
ここ2年以内にマイナーチェンジがあった場合、
今日紹介した違いがない可能性もあります。
調べて出てくる内容でもないので定かではありません。
それにしても海外製の月間生産数が気になりますね。
冒頭でも紹介したように
海外製にはステンレスバンドもありますが
このステンレスベルト単体の純正品がネットでは販売されています。
〔セイコー〕SEIKO 時計バンド 22mm ステンレスブレス バンド(ベルト) 海外モデル SKX007, SKX009 純正 44G1JZ
なのでディティールを含め、日本製が良い!って思った方は
ラバーバンドの方とステンレスベルト単体も同時に用意するのをお勧めします!
この記事を読んで
「へぇーこんなものあるんだー。」
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今日はこの辺で!
コメント
[…] ブラックボーイ(SKX007)の日本製と海外製を徹底比較!実は見た目も違った。お疲れ様です。最近、また時計熱が高まっております。今回は時計本体にではなく、時計修理の技術の方で高 […]
[…] ブラックボーイ(SKX007)の日本製と海外製を徹底比較!実は見た目も違った。お疲れ様です。最近、また時計熱が高まっております。今回は時計本体にではなく、時計修理の技術の方で高 […]
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