お疲れ様です。
そろそろ真剣に
彼女でも作ろうかな
って思う今日この頃の佐藤です。
早速表題の件ですが
先日、シェアハウスの同居人から
30年前に買った時計を直してほしいと
依頼いただき、分解して、パーツ洗って、
組み立て直してみました。
今回はクォーツの時計なので
新しいムーブメントを買って、
針を付け直すだけでいいと思いきや
廃番のムーブメントだったので
オーバーホールします。
そりゃどこの企業も修理を断るわけや。
私のスペック
・時計修理技能士の資格なし
・同資格の筆記問題を勉強中
・仕事では時計の販売と電池交換をするくらい
・趣味で時計のパーツ入れ替えて
オリジナルの時計を組み立てるくらい
・針づけ、ローター取り外し、
ゼンマイを緩める程度の技術は独学で習得
時計修理技能士2級の試験は
筆記と実技試験があります。
実技試験はクォーツ時計(一般的な電池の時計)の
分解と組立が試験範囲ですが
まだ実技の練習はしたことありません!
必要な道具
基本、時計屋さんで使っている道具は
ベルジョンというスイス製の時計用の道具を使っていますが
高価なものは、なるべく避けてAmazonで用意してみました。
ピンセット
金属のピンセットは耐磁ピンセットにしてください。
理由は絶縁ピンセットのところで説明します。
小さいねじはもちろん、
薄くてつかみにくいパーツもあるので
先が尖っているピンセットが必要になります。
使っていると摩耗するので砥ぎ石も用意しておいてもいいですね。
絶縁ピンセット
クォーツの時計を修理またはオーバーホールする際は
ピンセットを2種類用意してください。
クォーツの時計は磁石の力を用いて
針を動かしています。
その時計の心臓部は強力な永久磁石た使われています。
【時計修理技能士3級】クォーツ時計の心臓部はサマリウムとコバルトの化合物!んなもんしるか!!
いくら耐磁金属のピンセットでも
帯磁してしまいます。
そこで絶縁体で作られたピンセットが役に立ちます。
オーバーホールするなら先が細いものが好ましいですが
電池交換するときは先が平たいか、緩やかなものでも十分です。
剣抜き・剣おさえセット
剣とは時計の針のことです。
剣抜きと剣おさえの工具には
いろんな種類があり
専門的過ぎて使いづらいものなど
一長一短な工具が多いです。
初心者はこのタイプがおすすめです。
精密ドライバー
ドライバーもいろいろ種類があります。
できるだけ時計用の精密ドライバーを用意してください。
メガネ用の精密ドライバーや、
アタッチメントが多すぎるものもありますが
まずはこの8本セットで十分です。
こじ開け
時計によって適したこじ開けを使うべきなのですが
この2つで概ね開きます。
とくに昔の腕時計にはこの薄く、押し込むだけのタイプが適しています。
ベンジン
解体して、歯車の部品に付着した潤滑油の
のこりや油かすをベンジンで落とします。
時計の修理や改造だけなら、500mlも必要ないです。
衣類のシミ抜きに使えることを知っていると
意外と使う場面が増えます。
とにかく取扱注意です。
時計油
ベンジンで洗った歯車とその軸受けに注します。
このメービス9030(シントF)もしくは低揮発性のQuartz oilを使うことをお勧めします。
機械式時計はにはシントAやアンクル用、香箱用などを
用意する必要があります。
このHPを参考にするといいですね。
油さし
油さしは別名オイラーと呼ばれています。
時計は精密機器なので
油の量はとても重要です。
挿しすぎると歯車がかみ合わなかったり
歯車が浮いてしまったり
油をさす必要がないパーツへとこぼれてしまったりと
弊害がおおいので
パーツの大きさや説明書を読んで
注していってください。
バネ棒はずし
ベルト関係はバネ棒という、ツッパリ棒のようなもので
接続されています。
そのバネ棒を外すための工具です。
ある程度長さがあったほうが使いやすいです。
時計をいじるつもりなら、この道具は頻繁に使います。
今回は安さを優先しているのでこの明工舎のものを紹介しましたが
このバネ棒外しは落として先端が潰れてしまうと
使い物にならなくなります。
先端が交換できるベルジョンのバネ棒外しとその替え先を用意しておくといいですね。
ルーペ(キズミ)
歯車がうまくかみ合っているか、
軸受けの穴の位置などを確認する際に必要です。
目だけでこのルーペを固定するのがかっこいいですが
ルーペホルダーという、
ワイヤーを頭に巻いてルーペを固定するものを使うと楽です。
倍率は5~7くらいがいいと
修理士に教えてもらいましたが
10倍くらいのものがほしいと感じる今日この頃です。
ムーブメント・パーツホルダー
高級な時計修理専用のパーツホルダーは
蓋がガラスでできており重く、
密閉性が高い構造になっています。
その簡易的なプラスチックバージョンです。
趣味程度なら
こういったオーガナイザーのほうが便利ですが
蓋をあけるときに注意が必要です。
用意したものはこれくらいですね!
こちらでも工具を紹介してますのでぜひご参考ください。
いざ解体!!
裏ブタを開けて
ムーブメントを取り出します。
コイルなどピンセットでつまむ際に
絶対に触ってはいけない場所なんかもあります。
時計が動く仕組みを理解してないと
もとに戻せても動かないことがありますから注意してください。
30分かけて全パーツほどけました。
初めてのオーバーホールだったので
さすがにビビっちゃって1工程1工程
写真に収めていきました。
これで逆から見ていけば
組み立てていけるとおもっていたのですが…
組立
組み立て作業に集中しすぎて
全然写真をとっていないのですが
この大きさの中に
これだけのパーツが組み込まれているわけですから
歯車がえげつなく細かい。
こんなパーツを機械で大量生産できるんやな。って
人類のすごさを思い知らされます。
当然、歯車なので
他の歯車にかみ合わないといけなく、
動いていない状態でも歯車は接しているので
ピンセットでズレなく、設置する必要があります。
これがもう、骨が折れることこの上ない。
息を止めて、片方の手でピンセットを持っている手の
ブレを止め、ルーペ越しにパーツを見ます。
目も方も腰も疲れます。
でも超集中できて楽しい。
超集中しないと手がブレる。
人間って常に震えているんだな。とも
思い知らされました。
修理用の設計図
じつは、ムーブメントの設計図は
インターネットで簡単に探すことができます。
ムーブメントの品番のことを「キャリバー」
というんですが
「キャリバーナンバー movement メーカー名」
でググれば大概でてきます。
高級時計や、最新の技術を用いたものは出てきませんが
よくあるカジュアルウォッチや
大量生産されているものは
英語圏の海外サイトから手に入ります。
これを見ながらやっても
どっかの部品のかみ合わせがわるかったりして
結果としてリューズが外れたままになってしまいました。
構造を理解しているので
どのへんのパーツがかみ合っていないのかが
大体予想できるので
またまとまった時間を確保して
組み直します。
いかがでしたでしょうか。
私もまだプロではないでので
知人の知人くらいまでに限りますが
電池の時計で修理を断られたり
修理代高すぎて…って方いらっしゃったら
下にあるラインの友達登録からご相談ください!
ぜひ経験積ませてください。
ほかにも色違いの時計のパーツの入れ替えなんかも
相談のりますので
時計で遊んじゃいましょう!
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今日はこの辺で!
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